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2007年 08月 21日
CS3 Video Workshop(5)~Photoshop~
第五回はPhotoshop。

その前に、Photoshopの種類について。
CS3から、結構ややこしい構成になりました。

PhotoshopはもともとPhotoshopとPhotoshop Elementsの二種類があり、この春にLightroomが追加、そしてCS3からは更にPhotoshop Extendedなるものが登場しました。さらに加えて、無償提供のAlbum miniがあり。
・・・・・・・・・・・・。

分かりにくいので、簡単にまとめてみたいと思います。
系譜にするとたぶんこんな感じ。
CS3 Video Workshop(5)~Photoshop~_a0085248_21162791.gif
って何作ってんだかね(笑)
以下、もう少しまともな解説です。
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Photoshop
これまでのPhotoshopの流れをくむもの
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Photoshop Extended
静止画編集に加え、3Dやムービー、建築や医療現場での用途目的の機能を搭載
その名の通り、Photoshopの拡張版
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Photoshop Elements
Photoshopの機能制限廉価版
Photoshopが業務用なのと比べ、ホームユースを主眼としている
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Photoshop Album mini
Photoshopシリーズ中、唯一無償提供のアプリ
写真管理に特化しており、レタッチもごくごく簡易的なものが可能
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Photoshop Lightroom
写真データの取り込み・管理・レタッチに特化したアプリ
Photoshopにはない利便性も多く、Photoshopとの親和性も高い
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わたしはExtendedまでは必要なくて、通常のPhotoshopで十分です。
Elementsだと機能的に足らず、Lightroomに至っては一応「Photoshop」と名はついているものの、全く別のアプリケーションと考えた方が良いものとなっています。(開発段階ではPhotoshopという名前も付いていなかったようです)
すごーく欲しいですけどね~、Lightroom、、、便利だし楽しいし。

はてさて本題。
Extended固有の機能は先に述べたような用途に用いられるものなので門外漢。
今回のVerUPの目玉はPhotoshopの場合、Extendedの3D機能追加もそのひとつと言えそうなのですが、3Dにはとことん興味がない(というか出来ない)人間なので、通常版Photoshopの機能のみピックアップしていきます。



・スマートフィルタはビバ連呼
 CS3と言えばなんと言ってもこれですよ、これ。
 フィルタが再編集可能な機能になりました。わほーい。
 尚且つ、フィルタの重ねがけが可能、かつ重ね順で効果にバリエーションが生まれ、
 各フィルタ透明度・描画モードの設定も可能ときたもんだ。
 Photoshop単体の場合、この機能のためだけとしても導入の価値大アリですね。
 それにしてもレイヤースタイルはなぜ順序が入れ替えられるようにならないのだろう。
 次は出来るようにして欲しい~。

・レイヤーの自動整列
 そしてこれ。びびります。
 Photoshopが選択レイヤー内の画像を自動解析して、
 色の近似配置を検出、位置を重ね合わせる機能です。
 ビデオコンテンツでは、集合写真を例に2枚の画像を合成しています。
 集合写真て、こっちはAさんが目をつむってる、こっちはBさんが笑ってない、
 なんてことが起こりがち。
 この複数のショットを合成して、みんながベストショットという画像が
 簡単に作れてしまいます。
 自動合成もすごいです。境界線をなくして、自然に合成することが可能。
 これが自動で出来てしまうなんて、怖いご時世です。

・Zoomify搭載はビバ
 知らなかったよZoomify。<Web屋失格
 これフリーウェアですか、まじですか!
 と、いうアプリが標準で同梱、Photoshop CS3でネイティブ対応。
 何かと言うと、超巨大ファイルを小さなタイルに分割、
 ストリーミングのように配信する技術です。
 何が出来るのかと言えば、超高解像度・高画質な画像を画質を損なわずに
 ズームイン、ズームアウト出来、なおかつ動作はサクサク、という代物。
 コンポーネントはFlashのものを利用しています。
 これめちゃくちゃ使える!!ECで搭載すれば喜ばれること間違いなし、
 モデルルームの写真に製品見本に地図、用途は尽きません。
 こういうことに疎くちゃダメだよ。>自分

・コピーツールの強化はビバ連呼
 オーバーレイ表示機能ウェルカム!
 コピー元画像をうっすら表示させながら塗り塗りすることが出来ます。
 君を待っていた、待っていたよ~。
 これで行き過ぎて「あっ」ってことがぐんと減ります。
 しかもコピー元の対象レイヤーの選択方式がより細やかに。
 「現在のレイヤー」「現在のレイヤー以下」「すべてのレイヤー」と選べます。
 ううう。スバラシイ。これで空レイヤーをコピーするミスがなくなりそうです。
 調整レイヤーを含むか含まないかまでオプションがついています。
 修復ツールでも同じだってんですから、ビバ連呼です。

・色調補正が機能強化
 CS3の色調補正はかなり機能強化されています。
 <白黒>
 特筆すべきはやはりこれ。モノクロ画像をこれまで以上に細かく調整出来ます。
 チャンネルミキサーよりも効果が分かりやすく、使いやすいです。
 ちなみにデジタルのモノクロはアナログ(フィルム)に比べて不利、どころか
 「あんなの色を変換しただけじゃねーか、モノクロなんかじゃねぇ」(こだわりオヤジ風)
 なんておっしゃる方もいらっしゃるほど。
 でもここまで自由自在に操れるとなると、デジタルならではの強みが加わったと
 言えるんじゃないかなぁ、なんて思います。
 <トーンカーブ>
 ヒストグラムが背景にうっすらと表示。
 尚且つ全チャンネルの補正カーブをまとめて表示可能。
 ん~、かゆいところに手が届きますね~。ビバ。
 <露光量>
 カメラの設定に慣れ親しんだひとは扱いやすい機能かなと思います。
 明るさ・コントラストでは思うような結果が得られないとき、
 レベル補正やトーンカーブよりもとっつきやすく、かつ細かい調整が可能です。

・描画モードが強化
 マイナーチェンジですが、カラー比較(明)とカラー比較(暗)が追加されました。
 イメージの中の色彩明度が高いものだけ抽出、暗いものだけ抽出、
 が簡単に行えるように。
 地味にいいです、これ。

Photoshopは順調にモンスター化していって、成長止まるところを知りませんね。
ライバルいないのにどうしてこう機能拡張していけるのだろう、、、。開発チーム、すごいクリエイティビティあるなぁ。
ちなみにExtendedの3Dやムービーの機能は、正直専用ソフトには全く及ばないので、中途半端感は否めません。スライドショー作成とか、スクリーンセイバー作成とかが簡単に出来る機能の方が重宝しそうだなぁとか。今後に期待かな。

by seika79 | 2007-08-21 01:12 | レビュー


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