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2006年 12月 13日
ブックカフェ
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職場の近くにあるごはん処、の、本棚。
意味なくサックスとか置いてあるのがいいですね。(笑)

「ブックカフェ」という飲食店形態をご存知でしょうか。
わたしもこのお店に置いてあった本(『ブックカフェものがたり』)を見て知ったんですけど。
本がたくさん置いてあって、自由に本を手にとって読みながら喫茶出来る店舗のことです。



ちなみに、わたしはあまり本を読みません。
よく「とてもたくさん読んでそう、本の虫っぽい」と言われますが、どちらかというと映像(ビジュアル)派です。
本も読むというよりは眺める感覚。
読むのが苦手とか嫌いという訳でもなく、どちらかと言えば好きなぐらいですが、映画や絵本の方がよく手に取ります。
強いて苦手といえば、小説などでよくある情景描写が事細かいものはあんまり好きではありません。ベンチの色がどうの木の生い茂り方がどうのとずらーっと書かれていると、どうにも「えーと、絵で描いてくれる?」と思ってしまいます。動作はのんびり屋のくせして、結論は早く出て欲しいっていう、、、わがままだなぁ。(笑)

文章で一番面白いと思うのは心理描写。会話劇が好きです。大学で心理学を専攻していた手前、というのもあるのですが。
吉本ばなな、江國香織などはその辺りが秀逸。ファンです。
『永遠の仔』(天童荒太著)などもかなりのめり込みました。分厚い上下巻構成ですが、誰に貸しても一気に読破したと言います。心理ミステリーとでも言いましょうか、斬新な切り口で物語が進みます。おすすめです。
一方、色が鮮やかに浮かび上がる、文章の絵本とも言えそうな宮沢賢治や、文章そのものの音の美しさを感じる森鴎外などもかなり好き。

と、話がずいぶんそれました、ブックカフェの話に戻ります。
このお店、職場の同僚とランチでよく行くお店なんですが、料理も別においしくはないし、店員の接客も適当だし、都会らしい値段と量でいまひとつ。おしゃれな雰囲気だけど、、、という感じで、唯一の利点は近いこと。
そんな評価だったのですが、あるときひょいっと一人で来てみてから、印象ががらりと変わりました。
ひとり本を読みふけりつつ、サンドイッチをほおばりつつ(行儀悪いですね(笑))、という風に過ごすと、実に心地いいんです。店員さんの放置加減とか、料理の届くタイミングとか。
平日のお昼休みとは思えない、実に休日らしいゆったりとした時間が過ごせます。
なるほど、これがブックカフェ。
本をふらふら眺めてみれば、都内には個性的なカフェが色々あるようです。こういったブックカフェとはさかさまに、お茶を出してくれる古本屋さんなんかもあるみたい。
古本屋さん、画材屋さん、文房具屋さん、レコード屋さん。昔からぞくぞくするぐらい好きで、平気で3時間とかうろついてしまいます。神保町の辺りとか、とっても好きです。なんかへんてこなお店とかいっぱいあって、それでいて下北沢みたいにごちゃごちゃせず、静かで。

そのうち都内の色んなお店巡り、してみたいなぁ。

by seika79 | 2006-12-13 00:51 | 写真


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